こんにちは。よしです。
前回の近況報告に引き続き、記事を書いていこうと思います。いいアイデアが浮かんだのにミスミがメンテナンス中でやることがない () のでね……
今回のテーマは3D CAD (以下CAD) 用の左手用デバイスについてです。CAD用の左手用?デバイスっていうと3Dマウスが特に有名ですが、とてもお高いので手が出しづらいし、完全にCAD用になってしまうので汎用性がないのが難点だと思います。そこで今回はテンキーに少しだけ手を入れたものを利用しようというアイデアです。
前提
現在はトラックボールとテンキーレスのmajestouchっていうやつを使っています。そもそも、私は昔FPSをやっていた影響か、左手はキーボード、右手はマウスに置いている状態が一番慣れている体勢です。
また、使っているCADはFusion360で、パン操作はホイールドラッグ、オービット操作はShift+ホイールドラッグ、ズーム操作はホイールスクロールででき、これらの操作には全く不満がないのです。不満があるのは数字を入力するときに左手だけだと微妙に距離が遠いし、右手を使おうと思うと、マウスから手を離さないといけないことなんですよね。それならテンキーを導入すればいいじゃないかという人もいると思うのですが、テンキーにShiftキーがついているやつってほとんどないんですよね。個人的に小指の位置に欲しいキーは Shift、Ctrl、Tab、Escですね。これが一番左に並んでいるテンキーはないと思います。困りました。
解決策
思いつきました、「プログラマブルキーボードを使えばええんとちゃうか?」と。プログラマブルキーボードっていうのは一般的なキーボードと違って、自分ですべてのキーに役割を設定していくキーボードですね。そこで検索するとテンキーに準ずるサイズのが結構あるんですよね。私はメカニカルの赤軸が好きなので今回はこちらを選びました。
SayoDeviceっていうのはosu!というPCゲームをやるためのキーボードを開発しているチーム?か商標か、そんな感じのやつだと思います。
購入して届いてから気づいたのですが、これ、typeC接続なんですね。時代はtypeCですね。
こちらのキーボードには専用のソフトが付属していて、これでキーにいろいろ設定していきます。私の設定し終わった画面がこちらです。
「なんやこの変な配置」って思いましたか?落ち着いてください。反時計回りに90°まわすとテンキー+Shift、Ctrl、Tab、Escのテンキーになっていることがわかると思います。先ほどの販売ページの画像だとキーキャップが縦向きに置くことを前提に取り付けられていましたが、すべて一回外して横向きになるように取り付けなおしました。指は5本あるのに4列のキーボードを扱うのは非効率だと思ったのでこういう風にしました。縦にたくさん並んでいるキーは使いにくいので一石二鳥です。
最初の宣言通り、テンキー+Shift、Ctrl、Tab、Escをのせ、さらにEnterや、Ctrl+z、Back Spaceも搭載しました。Altキーは僕がAlt+Tabをよく使うのでそれ用です。
NumLockキーは、何かしらでNumLockがかかっていた時にこのキーボードだけで解除できるようにしてあったら便利かなと思って付けましたが、全く意味がないです。というのもこの設定上の数字はテンキーによる数字入力ではなく、一般的なフルキーボードのアルファベットのすぐ上にある数字の入力として処理されるので、NumLockは関係ないんですよね。そのうち別のキーに変えます。
NumLockキーだったところは半角英字入力への切り替えを割り当てました。とても良いです。
また、このキーボードはそれぞれのキーにRGB LEDのパターンを設定することができます。僕はあまりデバイス装飾用のLEDにいい印象を持っていないのであまり使わないかなと思っていたのですが、キーキャップに何も刻印がないので、0やEnterなどの重要なやつをわかりやすくするためにLEDを設定しました。
↓これが実物の画像です。底面のアクリルの光沢が結構好きです。
使ってみた感想
切実に5のあたりにポチが欲しい。ホームポジションがわからなくなるのでちょっと面倒くさいです。キーキャップのうち一個だけポチ付きで販売してくれたらめっちゃ便利な気がします。
ワンボタンでやり直しができるのはめちゃくちゃいいです。Ctrl+z最高です。
それ以外に関しては、Ctrlとかのキーが他のキーとサイズが一緒 (1u) っていうのが少しだけ窮屈に感じます。特にEnterが微妙ですね。中途半端な位置にあるのにいつもより小さいっていうのはちょっと難しいです。キー配置を考え直す必要があるかもしれません。-は置いておいて、+、/、*はCADやっている間はあんまり使わないのでこの辺をまとめてEnterキーにしたいですね。普通のキーボードだとこういう大きいサイズのはスタビライザーっていう機構がついているんですけど、複数のキースイッチを覆う感じの大きいキーキャップってあったりしないんですかね。
あとキーキャップの質感があまり好きではない (悪くはない) ので交換を検討しています。ついでに数字とか書いてあるやつにします。ポチはシールとかでも対応できますが、これもついているやつあったりするのかな?
この記事を書いている最中に気づいたのですが、このキーボード、結構背が高いです (30mmぐらい) 。普段のキーボードと同じぐらいの高さがあるのにパームレスト無しで使っているのはちょっと変な話ですね。早急に用意します。
ちょっと話はそれますがパームレストは硬いのが好きなので、普段は木のやつを使っています。SPF材の1×4とか適当に切って使ってもちょうどいいし、ちゃんとしたやつを使ってもいいと思います。木のパームレスト、いいですよ。1×4材とかどのご家庭にも余っていると思うのでぜひ試してみてください。
あと、これは慣れの問題ではあると思うのですが、ふと気が付くと普段のキーボードの方に手が伸びているんですよね。とはいえ、今回のキーボードを使っている間は結構便利に感じます。もの自体が小さいので、机の上にいろいろ広げながらでも作業がしやすいのは大きなメリットだと思います。
あとがき
結構いいものを用意できたと思います。これでCADの進捗も上がりますね!!!!
しかしながらキーのサイズ関連で少し不満があるのも確かです。解決できるといいですが、無理そうだったらどうしますかね。自作キーボード入門、あるかもしれません。
ちなみにこのキーボード、レイヤーごとにキー割り当てを変えて、レイヤーを変更しながら使用することで大量の機能を割り当てることができるのですが、頭がこんがらがりそうなので止めました。
ということで、今回もお付き合いいただきありがとうございました。前回よりもかなり個人的な話にはなってしまいましたが楽しんでいただけたのなら嬉しいです。次は9月中旬に関西で開催されるキャチロボバトルコンテストの進捗報告になると思います。それではまた次回。