フォトカプラでアナログ値を伝達

スラマッマラム N.C.です。
フォトカプラは絶縁しておきたい2つの回路間での信号伝達に使われます。
ディジタル信号を伝えるのは簡単ですが、センサからのアナログ信号を伝えるにはどうすればよいでしょうか。
すこしトリッキーな回路ですが、考えて見ました。(まぁ、すでに存在する回路だとは思いますが・・・)
基本的な回路構成は以下のとおりです。しかし、このままだと発振してしまいました。
考えてみれば、フォトカプラでの信号の遅れがかなりあるので、当然でした。そこで、動くようにするには、オペアンプの出力に遅延回路を付けるなどの対策が必要になります。加えて、出力にLPFをかますなどを行ったところ、正常に動作しました。

フォトカプラでアナログ値を伝える

簡単に説明します。
ひとつのパッケージの中に複数のフォトカプラが入っている場合、それらの特性は揃っていると考えられます。
そこで、2つのフォトカプラを使い、ひとつのフォトカプラの出力が入力値と一致するようにフィードバックをかけます。
LEDが2つ直列になっているため、もう一方のフォトカプラのLEDにはフィードバックに使っているフォトカプラのLEDに流れているのと同じ電流が流れます。
それで、2つのフォトカプラのフォトトランジスタ側の負荷を同じにしておけば、動作点がコピーされるため、フィードバックをかけていないフォトカプラからフィードバックをかけているフォトカプラと同じ出力が得られます。つまり、入力値と同じ値が出力されます。
FET回路で、2つのFETを使い、一方にフィードバックをかけて動作を線形化し、その動作点をもう一方にコピーするリニアライザという回路がありますが、それと同じ考え方です。

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