こんにちは, 情物2年, 回路屋, TM4-K10です. 今日は画像多めかつ文章少なめ.
この「部室の片隅」では, 自分で制作したものについて, 制作物の写真や動画, 参考サイトに加え, ワタシ自身の制作時の色んなコメントを書いていきます. 不定期連載の日記です. モチベーションになっているので, もう少しだけ続けます.
第2弾は, CW回路(コッククロフト・ウォルトン回路).
7年前のブログでもCW回路についての記事がありましたね. URLはコチラ. CW回路の説明はこちら(Wikipedia)
ワタシ自身, 本当は自作テスラコイルで演奏したかったのですが, 正直怖かったので, まずはCW回路に挑戦することにしました. スパークも見たかったし, ちょうどよかったのです. 今回の制作では, 以下のサイトを参考しました.
・https://teppodone.hatenadiary.jp/entry/cockcroftWaltonCircuitUsingAkizukiParts
・http://eneene7.blogspot.com/2016/10/blog-post.html
<簡単な仕組み>
CW回路と使い捨てカメラの昇圧回路を使って, 最終的に10000Vを取り出すことに挑戦しました. CW回路は交流電圧から高圧の直流電圧をとりだす回路です. 回路図より, コンデンサと整流ダイオードをはしご上に積み重ねていることが分かります. 取り出しする直流電圧は, (交流電圧)*2*(段数)から求められます. 今回は10段積み重ねました. また, 今回は, 交流電圧に使い捨てカメラの昇圧回路を用いました. この昇圧回路から, 乾電池1.5Vから交流電圧約330Vを取り出すことができます. 今回は乾電池2本を用いるので, 2倍の約660Vを取り出すことができます. 以上より, 上記の式から, 660*2*10=13200(V). 10000Vが取り出せることが分かります.
<部品>
・写ルンです(使い捨てカメラ)
・汎用整流用ダイオード 1000V1A 1N4007(20本入)
・耐熱ビニル絶縁電線 2m×7色 外径3.0mm(UL1015 AWG18)
<回路>
下の図が回路図. 昇圧回路やスイッチ周りをかなり端折ってます. 交流が昇圧回路にあたります. 〇で囲んだところが1段, これが10個ある回路を作りました. 図の+, -間で放電させます.(後の動画に出てくるワニ口グリップに対応)
<コメント>
昇圧回路の分解
使い捨てカメラの昇圧回路を分解しました. 分解の手順は, 参考サイトより. . 大きい音とまぶしい光でびっくり. 素手で昇圧回路を触ると感電するので注意!!!!ゴム手袋をつけています. (写真消えてたので消しました)
回路を組みます
CW回路はこんな感じ. 単三電池2本を入れて, スイッチを入れて放電させます.
コンデンサ, 整流ダイオードはそれぞれ20個. 整流ダイオードは極性があるのではんだ付けの際には注意ですネ. はんだ付けを久しぶりにやったので, いもはんだを量産してしまった… 絶縁しようと思って, 接着剤を塗りました.
スイッチ周りは以下の通り. データシートを見て正しい場所にはんだ付けをしましょう.
放電ーッ!!!!⚡⚡⚡⚡(音量は下げてね)
1回目の放電. ワニ口グリップに注目. ワニ口グリップ間でかすかに放電していることが分かります.
ただ, スイッチを入れた瞬間に謎の音がしたので, 原因探し. 2回目の放電.
はんだ間での放電を確認しました!絶縁しなかったけか?まあ, いもはんだなのと, はんだ間の距離が短いのが原因かなと思います.
<最後に>
CW回路による放電は, 半分成功(?)しました. 今度は, 段数を増やしたり, 電源を変えたりしたいですネ. いや, 今度はテスラコイルかな…